2010年3月27日土曜日

展示会最終日



"out of nothing"
佐藤史仁展を明日3月28日まで開催しています。
最終日の28日には多くの方が来られるのを期待しています。
来てくださいね。

今回の展示では、最近少し気になっていることを題材にして
コンセプトを練り上げていきました。タイトルのout of nothing
から少しは推測してもらえるかな、、、無理かな、、、。
無理でしょうね。

芸術がもっと楽しめるようになるには、どうしたらいいのか?
同じ芸術でも音楽は、何故に多くの人に愛され、しかも、瞬時に
人を取り込むことが出来るのか?僕らが作り出している芸術では
何ゆえにそこまでの力がないのか?自分の作品がまだまだ未熟な
だけなのであろうか?、、、?などと考え出したら止まりません。

自分自身好きで歩んでいるこの道ですが、作品を多く見る事の出来る
美術館に行って心も体も軽くなって帰ってきたことはあまりないです。
いい刺激をもらっては来ますが、でも疲れて帰ってきます。
先日言った友人のライブに行った後のようなエネルギーは、、、どこに?
そこで、自分の作る芸術と音楽の違いを考え始めました。
動の芸術の音楽、静の芸術のART、、、
物質の伴わない音楽、物質を扱う芸術、、、!!!

というわけで、存在することに理由のある物質に対する観る者の
先入観、固定概念をなくすことで、少し音楽的要素を持つ作品になるのでは?
と思い、純粋に物の構成だけで作品を作ることにしました。
ここで重要なのは、使う物に理由を持たせないこと、観る側にも
存在する理由を詮索させないことです。あくまでも一つ一つの物は
音楽で言う音符とする、そしてそれらを構成し楽譜を作り出すこととする。
(、、、作品を観ただけでは伝わらないので、説明をしないといけないですね)
こうすることで観る者は、物から受けるリズムを感じ、全てをみることで
一つの曲として作品を観れるのでは、、、そう簡単にいかないでしょうね。
しかしながら、作品自体は純粋に作家としての自分の感性と美的感覚といった
表現に欠かす事のできない、核となる部分だけ見せることが出来ていると
感じています。

会期中に訪れた方にはしっかりと説明させて頂きました。結果、それなりに
分かって頂き、その上、気に入ってもらえました。良かったです。

0 件のコメント:

コメントを投稿